【育休】男性にも長期休暇を!社会に必要な「一度立ち止まる時間」のすすめ

子育て

育児や介護などを理由に、女性が一時的に仕事から離れることは、今や珍しくありません。
しかし、男性はどうでしょうか?

「育休を取る」という選択肢が少しずつ広がりつつあるものの、実際には1ヶ月程度が限界
中には「数日でも取れたら良い方」といった声も聞こえてきます。

けれど私は思うのです。
男性にも、半年〜1年のような“長期休暇”があっていいのでは?と。

それは、単に休息のための時間ではありません。
育児や家事に本気で向き合い、自分自身と向き合う「一度立ち止まる」時間としての長期休暇。
この時間は、夫婦間の理解を深め、働くことへの意識を変えるきっかけにもなるはずです。

この記事では、「男性にも長期育休を」という視点から、
その必要性とメリット、そして私自身の実体験を踏まえて、
社会やこれから育休取得を悩んでいる男性に向けて提案していきます。


男女平等を本気で目指すなら、男性にも長期の育休を

現代は共働きが当たり前。
家事も育児も、「女性が担うもの」という前提は、もはや時代遅れになりつつあります。

しかし現実には、今なお
「長期の育休=女性が取るもの」
という空気が職場に根強く残っているのも事実です。

上司や職場の風土に昭和的な価値観が残っており、
「男性が育休を取るのは気まずい」「言い出しづらい」と感じる人も少なくありません。

だからこそ私は提案します。
男性も半年〜1年の育休を“当たり前に”取得できる社会に変えていくべきです。

育児や家事に主体的に関わることで、男性自身の意識が変わり、
結果として家族や職場にも良い影響を与えていくでしょう。


男性が長期の育休を取ることで得られる4つのメリット

1. 自分の人生を見つめ直す時間ができる

社会から一歩距離を置くことで、日々の忙しさに流されていた自分と向き合うことができます。
「本当に大切なものは何か?」を見つける、貴重な時間になるでしょう。


2. 家事・育児の大変さを知り、パートナーへの感謝が深まる

実際に育児や家事を担ってみて、初めて見える苦労やストレスがあります。
それを体感することで、妻への感謝の気持ちが深まり、夫婦の相互理解と信頼が強まります。


3. 仕事へのモチベーションが高まる

「一度立ち止まる時間」があることで、
働く意味や自分のキャリアの方向性を見直す機会にもなります。
結果、育休明けに新たな気持ちで仕事に向き合えるようになる人は少なくありません。


4. 家族との絆が深まり、人生の土台が強くなる

子どもとの信頼関係を築くうえで、乳幼児期の関わりは非常に重要です。
この時期にしっかり関わることで、父親としての絆が強まります。

また、初産の場合は妻の心身にも大きな負担がかかります。
育休によってその負荷を分かち合うことで、マタニティブルーの予防にもつながるでしょう。


私自身が育休を取らなかったことへの後悔

私には、現在3歳の息子がいます。
振り返ると、育休を取る選択肢は確かにありました。
制度としては整っていたものの、当時の私は「職場に迷惑をかけてしまうのでは」という思いや、周囲の目を気にして取得を見送りました

実際に育休を取得していた男性もいましたが、多くは「双子」や「第二子」など、特別な事情のあるケース。
子どもが一人の自分が申し出るのは気が引ける——そんな思いがありました。

でも今は、はっきりと思います。
あのとき育休を取るべきだった。心から後悔しています。

なぜなら、当時の自分は明らかに仕事を優先し、育児や家族のことを後回しにしていたからです。
妻に任せっきりの日も多く、精神的にも身体的にも負担をかけてしまっていたと思います。

そしてその頃から、夫婦の間で喧嘩が増えたように感じます。
一方で仕事では、止まることが許されない、ゴールのないマラソンを走り続けるような感覚の日々。
ふと気づけば、「自分は何のために働いているのか」と立ち止まりたくなる瞬間が今でもあります。

もし、あのとき育休を取って、自分自身や家族と向き合う時間があったなら——
今とは違った未来があったかもしれない、そんなことをよく考えます。

だからこそ、もし将来また育休を取れる機会があれば、今度こそは長期で迷わず取得します。


育休取得が当たり前になるために、私たちができること

育休を取らない・取れない理由は人それぞれあります。
私のように職場の空気や周囲の視線を気にしてしまうケース、または収入の減少を懸念しての選択など、さまざまです。

でもこれらの障壁を取り除かない限り、「男性が育休を取るのが当たり前の社会」は実現しません。

とはいえ、制度や法律だけに頼るのではなく、私たち一人ひとりができることもあるはずです。

たとえば、育休対象の同僚に上司や仲間が「ちゃんと休んでいいんだよ」と声をかけるだけでも、取得率は大きく変わると思います。
まずは職場の雰囲気やマインドセットを変えていくこと。
その積み重ねが、誰もが育休を気兼ねなく取れる社会の土台になるのではないでしょうか。


✅まとめ|男性育休の「当たり前化」が、家族も社会も変えていく

「男性が育休を取るなんて、職場の目が気になる」
「収入が減るのが不安で…」
「うちは子どもが1人だから、言い出しにくい」

そう感じている方は、決して少なくありません。
かつての私も、まさにその1人でした。
でも、育児の大切な時間を逃してしまった今、心からこう思います。

「あのとき、勇気を出して育休を取っていれば——」

男性が育休を取ることは、もはや“特別”ではなく、
人生の節目に、自分や家族と真剣に向き合うための大切な選択肢です。

仕事だけが人生のすべてではありません。
子どもとの時間、パートナーとの信頼関係、そして「自分はどう生きたいか」を考える時間も、
私たちの人生にとって、かけがえのない価値があります。

今後、男性の育休取得がもっと当たり前になれば、

  • 夫婦間の相互理解が深まり
  • 育児や家事の分担も自然なものとなり
  • 働き方そのものも、より柔軟で豊かなものになるはずです。

「男性も育休を取れる社会」こそ、真の男女平等が実現された社会。

この記事が、「自分も育休について考えてみようかな」と思うきっかけになれば幸いです。
そしてあなたのその一歩が、未来の家族や社会を少しずつ変える力になります。

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