三交代勤務って「寿命が10年縮むぞ」って聞いたことありませんか?
私は10年ほど三交代をやってきて、正直その言葉が頭から離れないんですよね。確かに生活リズムはめちゃくちゃになるし、体に良くないのは身をもって実感してます。でも本当に“10年”も縮むのか?って聞かれると、正直「どうなんだろう…」って思うわけです。
そこで今回は、真面目に医学的な研究データを調べてみました。加えて、三交代の人に多い生活習慣とその影響や日勤との違いもぶっちゃけてお伝えします。これから三交代を始めようか迷っている人にとってきっと参考になるはずです。
三交代勤務と寿命の関係に関する研究結果
これまでの研究では「交代勤務は寿命を縮める」といった報告が出ています。ただし、そのまま現代に当てはめるのは危険です。主な研究は以下のとおりです。
- 1976年 フランス・ヴィスナール教授の研究
- 交代勤務労働者約2万人を対象に調査
- 結論:「夜勤は寿命を10年以上縮める」
→ ただし50年近く前のデータであり、労働環境や医療制度が大きく異なる
- 2017年 京都府立医科大学の発表
- 長期間にわたる昼夜逆転は体内時計を乱し、死亡リスクを高める可能性があると指摘
→ 具体的に「寿命が何年縮む」とは示していない
まとめると
とはいえ、体内時計の乱れが長期的な健康リスクを高めるという点は、今も変わらず有効な指摘
「10年縮む」というフレーズ自体は古い研究のもの
働き方改革や健康管理体制が進んだ現代では、当時と同じリスクを単純に当てはめることはできない
三交代勤務に多い生活習慣とその影響
睡眠の乱れ
- 夜勤明けは眠りが浅く、途中で何度も目が覚める
- 睡眠時間自体が短くなり、常に寝不足状態
- 休みの日も昼間の強い眠気が抜けず、リフレッシュできない
食生活の乱れ
- 夜中にどうしてもラーメンやカップ麺などの高カロリー食に手が伸びる
- 結果として太りやすくなる一方、胃腸に負担がかかって壊す人も多い
メンタル面の負担
- 家族や友人と生活リズムが合わず、人間関係に溝ができやすい
- せっかくの休みも疲労回復で終わり、「休んだ気がしない」ことがほとんど
身体の変化
- 20代では耐えられても、30代以降は疲労が抜けにくく、体力の衰えを実感する
- 長年三交代を続けている人ほど肌や見た目の老化が早く、同年代より老けて見える傾向がある
三交代と日勤生活の違い
私の職場では年に一度、製造ラインを止めて機器のメンテナンスを行う期間があります。その約1か月間は日勤生活になるのですが、三交代との違いを身をもって痛感します。
一言で言うと「体が楽」
- 日勤だと生活リズムが整い、夜に自然と眠れて質の高い睡眠が取れる
- 疲労感が残らず、朝起きても体が軽い
休みを「休み」として過ごせる
- 交代勤務中は休みの日でも「何時間寝られるか」と時間換算してしまう
- 日勤だとシンプルに「今日は休み」と区切れるので、休暇が長く感じられる
毎日が充実する
- 交代勤務の1か月は、夜勤明けに帰宅→昼間は睡眠→夕方に起床、で1日が一瞬で終わってしまう感覚を強く感じる
- 一方で日勤生活は朝から夜まで活動できるため、同じ1か月でも“時間を使えた”実感がある
要するに、日勤生活は心身のリズムが整い、毎日をきちんと積み重ねている感覚があるのに対し、三交代生活は体力を削られ、時間が早送りで消えていくように感じるのです。
寿命を縮めないために最大限できること10選
交代勤務を続ける以上、寿命が縮むリスクは避けられません。問題はそれを「10年縮めるか」「1年に留めるか」。その差は、日々の生活習慣にかかっています。ここでは最低限意識したい10の習慣を紹介します。
- 喫煙・飲酒を控える
→ 血管・肝臓にダメージ。夜勤との相性は最悪。- カップ麺・コンビニ食を常食しない
→ 高カロリー+添加物で肥満や生活習慣病を加速。- 夜勤では「全力投球しない」
→ 無理に100%で働かず、休める時は仮眠を取る。命を削ってまで働く意味はない。- 家族や友人と時間を作る
→ 孤独は健康を蝕む。笑顔の時間は薬になる。- 休みの日に徹夜やオールをしない
→ 生活リズムをさらに壊す原因。- 趣味でストレス解消する(ギャンブルはNG)
→ パチンコでストレスが減るどころか、金銭的・精神的にさらに削られる。- 睡眠環境に投資する
→ 遮光カーテン、静音、空調など。ケチると一番大事な回復の質が下がる。- 適度な運動を取り入れる
→ 1日中座りっぱなしは血流悪化。軽い筋トレや散歩でも十分。- ストレスをため込まない
→ 職場の愚痴でもいい。吐き出す場を作ること。- 口腔ケアを怠らない
→ 歯周病は心筋梗塞・糖尿病リスクに直結。甘く見ないこと。
私は20代前半の頃、夜勤はむしろ得意で「誰よりも働こう」と全力投球していました。先輩にアピールするように、わざわざ仕事を探しては作業していたくらいです。そのおかげで信頼を得られたのも事実ですが、正直もっと手を抜くべきだったと今は思います。
若さに任せて「寝すぎるほど寝ていた」のも逆効果。あの頃の自分に「無理はやめろ、休むことも仕事だ」と言ってやりたいです。
まとめ|三交代勤務は寿命を10年縮める?それはあなた次第
ここまで紹介してきた通り、三交代勤務を続ける以上、寿命が縮むリスクは避けられません。これは残念ながら事実です。
ただし「10年縮むか、1年で済むか」はあなた次第。日々の生活習慣がすべてを決めます。
夜勤を一生続ける人は少ないかもしれませんが、長く働く人ほどその差は歴然と表れます。
大事なのは「今が楽ならそれでいい」と流されないことです。
- 今日は酒を我慢する
- 少しでも体を動かす
- 食べ物に気を遣う
- 睡眠環境に投資する
こうした地味な積み重ねだけが、あなたの寿命を守ります。
もし「どうせ寿命は縮む」と開き直って生活習慣を崩せば、本当に10年縮む未来が待っています。逆に、意識して改善を続ければ被害を最小限に抑えることも可能です。
結局のところ、三交代勤務で寿命をどれだけ削るかは、あなたの選択と生活習慣にかかっているのです。
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