「保育園に行きたくない」は成長の証|焦らず見守る心構えと対応のコツ

子育て

朝、保育園の準備が整っても「行きたくない」「いやだ」と泣き出すわが子に、困ってしまうことってありますよね。

親としては「なんで?保育園楽しくないのかな?」と不安になったり、自分の言い方が悪かったのかな?と自信をなくしてしまうことも。

でも、実は「行きたくない」と素直に気持ちを伝えられることは、子どもの成長の証なんです。

今回は、保育園を嫌がる子どもにどう向き合えばいいのか、そして親としてどう心構えを持てばいいのかを一緒に考えていきましょう。

子どもが「行きたくない」と言う理由

■環境の変化に不安を感じている

家にいる方が、やっぱり安心できて居心地がいいんです。大人だってそうですよね。
保育園は、子どもにとって初めての“社会”。子どもなりに周囲に気を使ったりしているのです。
だから「行きたくない」という気持ちは、子どもなりの素直な感情。自然な反応として受け止めてあげましょう。

■甘えたい気持ちが強くなっている

子どもにとって、親と一緒にいる時間が一番安心できる時間。だからこそ、良くも悪くも親に気持ちをぶつけてきます。
「行きたくない」という言葉も、甘えられる関係だからこそ出てくるもの。
親としては心配になりますが、それだけ信頼されている証拠でもあるんですね。

■体調や気分の問題も影響する

もちろん、体調や気分が優れない日もあります。
「今日は元気がないな」「朝から食欲がないな」と感じたら、無理に登園させず、保育園に相談したり、病院を受診することも大切です。
日頃から子どもの小さな変化に気づけるよう、よく観察しておきましょう。

子どもの気持ちに寄り添う接し方

■「そうなんだね。行きたくないんだね」と気持ちを言葉にして返す

私自身、子ども時代は幼稚園に行きたくない日がありました。
うまく友達と遊べなかったり、話せなかったり…。
初めての集団生活は、それだけで子どもにとって大きなストレスです。

だからこそ、親が感情的にならずに子どもの話を丁寧に聞いてあげること。
「そうなんだね。行きたくないんだね」と気持ちに共感して言葉にして返してあげること。
それだけで、子どもは「わかってもらえた」と安心できます。

この“共感”こそが、親子の信頼関係を深めていく第一歩だと思います。


■「保育園がんばってるね」と努力を認めてあげる

たとえ嫌がりながらでも保育園に行けた日は、それだけで大きな一歩。
保育園で頑張ったこと、チャレンジしたことは、積極的に聞いてあげて、しっかり褒めてあげましょう。

「行けて当たり前」と思わずに、「今日は頑張ったね」「えらかったね」と子どもの努力を認めることが大切です。
認められることで、子どもは少しずつ前向きな気持ちになっていきます。


■無理に行かせようとせず、話を聞く時間を大切にする

朝は本当に忙しい時間帯。
朝食の準備、洗い物、着替え…やることが山積みな中で、子どもが「行きたくない」とぐずると、どうしてもイライラしてしまいますよね。

でも、そんなときこそ感情的にならず、子どもを優先して向き合うことが大切です。
無理に保育園へ連れて行こうとせず、子どもの気持ちを聞く時間を意識的に作ってみましょう。

時には、そのままお休みさせる選択もアリだと思います。
もちろん仕事の都合もありますが、周囲の人に協力をお願いしながら、無理のない範囲で子どものペースに寄り添えると理想的ですね。

■どうしてもイライラして怒ってしまったら…後でフォローを忘れずに

どんなに気をつけていても、忙しい朝や余裕のない時には、ついイライラして怒ってしまうこともありますよね。
そんなときは、自己嫌悪にならず、「さっきは怒ってごめんね」と、あとでフォローをしてあげましょう。

大切なのは、怒ってしまったこと自体を否定するのではなく、その後どう向き合うかです。
親が気持ちを伝え直すことで、子どもは「怒られて終わり」ではなく、「ちゃんと気持ちを受け止めてもらえた」と感じられます。

完璧な親なんていません。
だからこそ、「ちゃんと向き合おうとする姿勢」が、子どもにとって一番の安心材料になります。

親ができる前向きな工夫

■朝のルーティンに「お気に入りの絵本」や「好きなおやつ」を取り入れてみる

「え、またやること増えるんかい」と思った方。
たしかにそう感じるかもしれませんが、これが意外と効果アリなんです。

たとえば朝、「これ食べたら行こうね」「この絵本読んだら出発しようね」と約束をするだけで、子どもの気持ちが切り替わりやすくなります。
お気に入りの一冊や、ちょっとしたご褒美になるおやつが、子どもにとっては“安心できる朝のルーティン”になります。

このひと手間で、毎朝のぐずりが減り、親のストレスもグッと軽くなるかもしれませんよ。

■帰宅後はたくさんスキンシップをとって安心感を与える

保育園から帰ってきたら、ぜひ子どもの話をたくさん聞いてあげてください。

「給食なに食べた?」「誰と遊んだの?」「今日は何が楽しかった?」
そんな何気ない会話が、子どもにとっては“聞いてもらえる安心”につながります。

そして、少しでも頑張ったことがあれば、すかさず褒めてあげましょう。
親に喜んでもらえることは、子どもにとって最高のご褒美。
加えて、ぎゅっと抱きしめたり、手をつないだりするスキンシップも忘れずに。

子どもにとって、親は唯一無二の味方であり、信頼できる存在です。
そんな人からの「よく頑張ったね」という言葉と温かいふれあいは、なによりも心の支えになります。

今しか味わえない、親の特権かもしれませんね(笑)


まとめ|「行きたくない」も大事な一歩

「保育園に行きたくない」という言葉の裏には、子どもなりの不安や葛藤、そして成長のサインが隠れています。

親としては、焦らず・否定せず、まずはその気持ちをしっかり受け止めることが大切です。
そして、無理に解決しようとせずに「一緒に悩んでいく」姿勢が、親子の信頼関係をぐっと深めてくれます。

そんな日々の悩みも、きっと5年後には「そんな時期もあったね」と笑える思い出になっているはずです。

だからこそ、今を大切に。
完璧じゃなくていい。迷いながらでもいい。
「今しかない子育て」を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。

そして、いつか自分の足でしっかりと歩き出すその日まで、そっと寄り添ってあげてください。

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