子育てって「大変」という言葉とセットで語られることが多いですよね。
言うことを聞かない、外出中は危ないことや迷惑になることをしてしまう、疲れていても相手をしなければならない…。そんなネガティブな面ばかりが目につきがちです。
しかし、実際に親になってみると、大変さの裏に人生を豊かにする大きな“得られるもの”がたくさんあることに気づきました。
今回は、私自身の経験をもとに「子育てから得られるもの」を3つご紹介します。
現役で子育て中の方はもちろん、これから子どもを持とうと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
子育てから得られるもの3選
親のありがたみと「親心」への理解
自分が親になって初めてわかった親の苦労
親になってみると、「親心」というものが少しずつわかってきます。
それはやがて感謝の気持ちにも変わっていきます。
怪我や病気のときに仕事を休んで看病してくれたこと。やりたいスポーツを自由にやらせてくれたこと。時には帰りが遅い自分を叱ってくれたこと。
なんとなく親心って「こうだろう」と思っていたけど、いざ自分が親になると、あの時の親の気持ちってこうだったのかと、深く理解できるようになりました。
この理解が、親への感謝をより大きくしてくれます。
子どもが夜泣き、体調を崩した時に実感する「親の覚悟」
夜泣きや発熱など、子どもが体調を崩したときは、どんなに疲れていても、眠くても、親は動いて看病しなければなりません。
「親だからこそ、子どもを一番に考える」。
仕事の代わりはいても、親の代わりはいない。
だからこそ、仕事より子どもを優先することが必須になります。
時には、仕事を休んで看病することで同僚から陰口を言われることもあるかもしれません。
それでも、子どもの命と健康を守ることこそが、親としての覚悟です。
こうした経験を通じて、改めて自分の親がしてくれたことの重みを痛感します。
(内部リンク)親になって初めて理解できた「親心」|子育てで気づいた本当の愛情 – テツパパのおでかけ日和
コミュニケーションの幅が広がる
子育てという共通話題で、職場・パパ友との会話が増える
子育ては、多くの人が経験する人生の一大イベントです。
そのため「子育て」という話題は、幅広い世代に通じます。
職場の同僚や友人、目上の人とも会話のきっかけになり、自然とコミュニケーションの幅が広がります。初対面の方とでも、子育ての話をきっかけに意気投合し、一気に距離が縮まることも珍しくありません。
独身時代に見ていた子育て中の先輩
独身時代、幼い子どもを抱えて働く先輩を「大変そうだな」と思いながら見ていたことがありました。
今まさに同じ立場になってみて、当時の先輩がどれほどの負担や悩みを抱えていたのかが、身をもって理解できます。
それでも仕事をこなしていた姿は改めて尊敬の対象になりますし、相談すれば具体的なアドバイスをもらえる存在にもなります。こうして信頼関係がより深まることもあります。
コミュニケーション力が自然と鍛えられる
子育てを通じて、幅広い世代の人と接する機会が増えると、「この年代はこういう言い回しや話題が好まれるのか」と気づく場面が多くなります。
その積み重ねが、自然とコミュニケーション能力を磨いてくれるのです。
自分の成長と人生観の変化
子どもを通して学び直す日々
子どもは好奇心旺盛で、驚くほど多くのことを吸収します。
時には大人が知らないことまで知っていて、こちらが教えられることもあります。
例えば、わが子は車が大好きで、英語で「消防車=Fire Engine」と言えるほど。
こうして子どもを通じて新しい知識を得たり、忘れていたことを学び直したりする日々は、親にとって大きな財産です。
自分の言動が子どもに与える影響を意識するようになる
「なんで言うことを聞かないの?」「こんなこともできないの?」
そんな言葉を感情のまま口にすると、子どもはすぐに心を閉ざしてしまいます。
子どものペースに寄り添い、相手の気持ちを考えて言葉を選ぶようになることで、日常の中で「相手がされて嫌なこと」を自然と意識できるようになります。
感情のコントロールを通して自分を見直すきっかけになる
イライラを子どもにぶつけてしまえば、それは親もまだ子ども同然。
我慢できない親が、子どもに我慢を教えることはできません。
だからこそ、自分の感情をコントロールしようとする過程が、自分を見直すきっかけになります。
これは簡単なことではありませんが、その分だけ親として、人として成長できるのです。
子どもと一緒に成長していけ
親は子どものお手本です。
自分本位から子ども本位の生活へ。
その変化こそが、子育てを通して得られる最大の成長だといえます。
まとめ|子育ては「自分を育てる」時間でもある
子育ては、大変さと喜びが表裏一体の毎日です。
親のありがたみを実感し、コミュニケーションの幅が広がり、自分自身の成長や人生観の変化も感じられます。
振り返れば、それらはすべて子どもと過ごす日々の中で得られた大切なもの。
子どもが家にいるだけで、家庭には笑顔と温かさが生まれます。
そんな太陽のような子どもとの時間を、どうか大切に、味わいながら過ごしてください。
子育ては、子どもだけでなく親自身をも育ててくれる、かけがえのない時間です。
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